角台は出る?
パチンコ都市伝説3
「角台は出る?」この都市伝説も昔は「雨の日は出る」と同様にまことしやかに囁かれていました。他にも「灰皿にたばこの吸い殻が多い台は出る」という話も聞いたことがあります。はたしてこれらの都市伝説は本当なのでしょうか?
角台とはパチンコ台が並んで設置してある島端の台、つまり一番通路側にある台のことを指しています。角台は通路を歩いているお客さんや新たに入店してきたお客さんの視界に入りやすいため、パチンコ店としては常に稼働させておきたい。できれば「おっ⁉ 結構出てるな」と思わせたい台であることは間違いありません。よって「ひょっとしたら本当かも」と思ってしまいます。
① かなり昔なら信憑性が高かった
今みたいに乱数抽選で出玉が決まるデジパチばかりではなく、ハネ物や一発台のように釘調整によって出玉が左右される機種が主力だった頃は「角台は出る」伝説は本当だったようです。当時は同一機種を釘調整によって
「開放台」「遊び台」「回収台」
に分けて出玉率のバランスをとるのが常識でした。「開放台」とは赤字覚悟でお客さんが勝てるように調整された台ですから、どーせ出すなら一番目立つ角台にする場合が多かったのは事実です。
角台は「客寄せパンダ」としての利用価値が高かったと言えます。
② 吸い殻が多い台はどうなの?
これは過去遊技していたお客さんが長時間粘った証拠、つまり少なくとも「全く出ない事はないだろう」という程度の推測に過ぎません。そもそもタバコを吸わないファンが多いし、たまたま超ヘビースモーカーだったかもしれません。
今では全くあてにならないと言えるでしょうね。
③ では現在でも角台は出るのか?
現在の主力機種であるデジパチの出玉率は乱数抽選による大当り、確変継続で勝手に波ができます。つまりパチンコ店側も波に任せるしかありません。もちろんお客さんにはスタート回数が多い方が有利ですが、
同一機種は全台スタート回数を統一する調整が常識になっています。
店側も「開放台」「回収台」のバランスはすべて乱数抽選まかせと言えます。意図的に角台の出玉率を上げることはほぼ不可能です。角台のみスタート回数を上げる調整も行っていません。
④ 出玉調整は機種または島(カテゴリー)ごとに行っている
現在、パチンコ店では「開放」「回収」のメリハリは機種やカテゴリー別にスタート回数の調整で行っています。一般的にはファンが気にする1000円スタート回数ではなく分間スタート回数(100個の打ち込みに対する回数)データをもとに調整しています。それでも出玉はあくまで理論値での見込みであって想定外の出玉率になってしまう事もしばしばあります。
実はパチンコ店も個別ではどの台が出るのかは分からないのが実情です。
都市伝説3「角台は出る?」結論
③④で考察したように現在パチンコ店はスタート回数を統一して出玉率は乱数抽選の波に任せている以上
「角台は出る」とは言えないでしょう。
それでも事実としてパチンコ店のデータでは角台の客付は相対的に良くなっています。これはファンが「角台は出る」と思って着席しているわけではなく、電車の横シートが端から埋まるのと同様にプライベートゾーンを確保するためと言われています。角台であれば少なくとも左右どちらかは空間が確保できるから安心ですよね。
設定付きパチンコ台の増加で都市伝説復活か?
昨年の規則改正により設定付きパチンコが認められました。今後設定付きの新台がどんどん導入され、パチンコ店も積極的に設定を活用するようになればスタート回数は同じでも
「角台は高設定?」という新たな都市伝説が誕生するかも知れません。
これについては今後調査をして傾向が分かりしだい報告したいと思います。